頭がよくなる逆説の思考術/白鳥春彦の感想

4.0
書籍感想

頭がよくなる逆説の思考術について

タイトル 頭がよくなる逆説の思考術
著者 白鳥春彦
ページ数 110ページ
発売日 2013/12/27
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン

10万部を突破したベストセラー「頭がよくなる思考術」の姉妹編が登場!
「人生は不安で当然。安心などする必要はない」など、著者の逆説的なメッセージは読者を励まし勇気づける。

著者 白鳥春彦

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。既成概念にとらわれない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。主な著書に『超訳 ニーチェの言葉』『頭がよくなる思考術』『独学術』(以上ディスカヴァー)、『仏教「超」入門』(PHP文庫)

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頭がよくなる逆説の思考術はどんな人におすすめか

自身の思考を変えたい人

自分の思考のパターンを変えたい、新しい視野を得たいと思う方におすすめの一冊です。

哲学的な話が好きな人

哲学の研究者である著者が書かれている一冊ですので、哲学的な思考を得ることができる一冊です

簡単に読める本が好きな人

ページ数はそれほど多くはなく、1トピック3ページほどで構成されているので、片手間や隙間時間に読みやすい構成となっています。

頭がよくなる逆説の思考術の感想・学び・気づき

読者の意向に無理に沿おうとしない

読者の悩みに過度に寄り添おうとしないという印象を受ける一冊です。それは決して読者を無視しているということではなく、いい意味で読者に媚びようとせず、思っていること感じていることを率直に伝えようとしているという姿勢をうかがえます。

根底が哲学ベースなので言い分に理がある

逆説的な角度でのトピックが多いので、一読すると突飛なものや意外なものが多くありますが、その根底に哲学の思想がありますので、すべてに納得できる理があります。

逆説のためか気づきを得やすい

どうすればいいのかという肯定的な意見を述べるのは、読み手にとって参考になるようで、実は毒にも薬にもならないことがあります。

しかし、この本で書かれているのは逆説。今自分の行っていることが間違っている時に、これはダメなんだ…という気づきをダイレクトに与えてくれます。

自分の日常との関連付け

自分の欲しいものを知る

この本から得たことは多くありますが、中でも一番自分に響いているのは「自分が本当に欲しいものを知る」ということ。

これの答えが未だに分かっていないがために、他人が欲しがるものを僕も欲しがるということを繰り返しているように感じます。それを卒業しようとこの本を通して思えるようになりました。

どのような変化が起きるのかはわかりませんが、誰も指摘してくれないような自分のダメな部分を教えてくれたような気がします。

まとめ・総合評価

簡単に読めるのに、この本を通して伝わってくるのは哲学を土台にした、人生の真理とも言わんばかりのメッセージです。しかも逆説という、否定的な角度から言いたい事を伝えると言うアプローチは、今の自分ではダメだと思う人にはビシバシ刺さるものばかりです。

そういう意味で、この本は誰かにおすすめしたい一冊という意味で、★4つを評価として付けさせていただきました。

哲学的なアプローチが中心なので、それがダメな人にはとことんダメなので、多少読む人を選ぶという意味で★をマイナス1つとしています。

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