超読書感想メモブログ

読んだ本の感想

ずっとやりたかったことを、やりなさい。:ジュリア・キャメロン 著の感想

自分の中にある創造性を呼び覚ます。
そして、自分らしく豊かな人生を歩む。

そのために必要で、すでに実績豊富なあるメソッドを学べるのが「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」です。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。について

 

タイトル ずっとやりたかったことを、やりなさい。
著者 ジュリア・キャメロン
ページ数 300ページ
発売日 2024/3/25
出版社 サンマーク出版

本書は、わたしたちの内側に秘められた「創造的な子ども」を見出し、育て、「ずっとやりたかったこと」をやって創造的に生きるための具体的方法論です。

ミリオンセラー作家、画家、有名俳優、映画『タクシードライバー』の監督マーティン・スコセッシなども実践する本書のメソッドは、いわゆる「アーティスト」はもちろん、毎日をもっと創造的に生きたいすべての人に役立ちます。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。の感想

オタキング岡田斗司夫さんの動画でこの本を紹介していたので、よさそうだな…と思って手に取った一冊。

www.youtube.com

正直、読む前まで「どうせ雰囲気だけの言葉で紙面が埋められているだけだろ?」ぐらいに思っていたのですが、舐めてました…。ちゃんと伝えたいたくさんのことをぎゅっと凝縮した、シッカリとしたビジネス書でした。

驚きました。

そして、見よう見まねでこの本に書かれているメソッドを試してみました。

モーニングノートとアーティストデートの2大メソッド

この本が推奨していることをぎゅっとまとめると次の2つだけです。

  • モーニングノート … 毎朝、3ページにわたって好きなことを書く
  • アーティストデート … 週1回、自分のやりたいことを単独行動でやってみる

これをやるだけ。それだけで時間とともに、自分の中に眠るアーティスト的な部分が目覚め、育ち、創造性を発揮しはじめるよというもので、すでにそれを実践して夢を実現した著名人も居ますよっていうものです。

超簡単でしょ?

そのメソッドを進めるにあたって、週単位でこういう変化に気を付けて!とか、こういう部分を意識してみてというアドバイスのようなことが書籍を通して為されています。

もう一度聞きますが、超簡単でしょ?

やるべきことはたった2つ、しかもノートに好きに書くのと、自分のしたかったことを週に1つやる、これだけですからね。

だからやってみました。

 

実践してみて1か月ほどしか経過していませんが、その現時点で思う”変化と思しきこと”を書くとこうなります。

まず、非常にめんどくさいです。毎朝3ページ好きに書くって、かなり難しいです。3日目ぐらいまでは書くことがあるんです。文句を書く、悪口を書く、弱音を書く…書くことはたくさんあるんですが、それも3日目となると、なくなってくるんです。

同じことを書いてもいいんだけど、一度書いたことは「書きたい」というテンションにまでならないんです。昨日も書いたしな…となって、書くことに躊躇してしまうんです。

だから、3ページ書くってのが本当に大変。

 

それでもなんとか3ページ書くように工夫していると、自分の中のモヤモヤや散らばっている思考がまとまっていく感覚がなんとなくあります。だからと言って、それによって如実な変化があるわけでもないんです。

散らばっている思考が紐づけされ関連付けされ、塊となって整理されている感覚です。

 

加えて、アーティストデートはかなり意識的にやらないと実践できません。自分にはこれがかなり難しかったです。

やりたい事はあれど、それをやるためだけに時間を使うことがもったいないとか、別に今じゃなくても…と、どうしてもお尻が上がらないんです。

ここを消化できるのかどうかが自分の場合は一つの大きな壁で、それを超えることができませんでした…。

 

そのうえで、実践してみて思うのが、ネガティブな感情に向き合った経験は自分を認める上で1つの分岐点になっているようには思います。

今の自分が何を嘆き、何が辛いのかを知る。知るだけでも、そんな自分を受け容れたのと似たような効果があると思っています。だからどうしようって発想の手前部分の自己認識が増えると言えばいいのかな…。

これ以上、つらいと思うことを増やすのは辞めよう…と自分自身をいたわる感覚の芽生えにもつながったように思います。

 

自己啓発系の本、特に心理学が絡むような本を読むと、成功と自己肯定感・自己受容感は切っても切り離せないとよく書かれています。その感覚が無ければ、自分の感覚や感性を信じることができない、自分の能力を信じれない、そんな理由からだと記憶しています。

その自己肯定感や自己受容感は何かってことについて書かれている本などを読むと、簡単にまとめるとダメだと思っている自分を受け容れる感覚や状態という説明に行きつきます。

できない自分を「できなくてもいいやん」と思える、失敗して後悔している自分を「そういう事もあるある」と受け容れたり「辛いわな…」と受け容れる。

これができる感覚を言うそうですが、モーニングノートを通して得られたり、育ったりするのはその部分のように思います。

だから、モーニングノートを実践して成功をつかんだという人が後を絶たないのかな…と思ったり。

 

今の自分はだいぶライト版のモーニングノートを実践し続けていますが、やり続けていきたいな…と思えるメソッドを学べたと思います。