自身のメモ術を高めるためにと手に取った一冊「ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方」。
後半はほぼ思考術の内容となっていて、その部分は蛇足感が否めなかったけど、メモを活かすうえで大切なポイントを得ることができる一冊だったと思う。
メモをして終わりではない。メモをした後の次のステップを経ることで、それが生きてくる。
意識的にやっていこうと思えた。
書籍「ロジカルメモ」について
著者 | 村本篤信 |
発売日 | 2020/11/28 |
ページ数 | 240ページ |
ロジカルメモの概要
打ち合わせ、会議、日々の考え事、自己分析、目標設定、どんな場面でも使えるすごいメモ術。
ロジカルメモの要点と感想
記録で終わらないメモ活用法
メモした内容を自分の言葉で置き換えることで、メモの内容を自分のものとする。そうすることで、自分事として見えることがあり、アイデアも出てきやすくなる。
この発想は当たり前のようで、意外と抜けているかもしれない。
事実や出来事や誰かの意見のメモであっても一度自分の言葉でそれを表現するという変換作業を通すことで自分のものになる。このプロセスを経ているのかどうかでメモがメモのままなのか、考える道具に代わるのかを左右するという視点はなるほどと思った。
ちょっとしたニュースでも自分に置き換えると…とワンクッションを置くことで、それを他人事ではなく身近で起きたことかのように考えることができる気がするのも、そういう事なのだと思う。
言語化することの大切さ
何事も自分の言葉で言語化することが対越であるということが根底にあり、それはこうして独り言としてのブログを記すものとしては共感できる部分が多い。
言葉にすることによって始まることがある。特に自分に関することは言葉にしなければ何も始まらない。そう書いた今ふとよぎったのが恋愛。
思いを言葉にするという意味では恋愛における告白のようなもので、思いを言葉として発したことで相手との恋が始まる。言葉にしなければ何も変わらない。
メモ術とは自分の思いを言葉にしていくことで、自分のストーリーを前に進めるためのツールと言えるかもしれない。
後半部分は考具を読むほうが良い
終盤は名著「考具」の引用がメインなので、紙面の増やすのに苦労したのかな…と思ったり思わなかったり。
使える思考ツールの紹介がされているので無駄だとは思いませんが、この部分は「考具」を読むほうがはるかに学びになると思います。
著者独自の何かがあるわけではないので、そこはとても残念。
てなわけで・・・
メモ術について、また1つ学びを得たと思う。
メモして終わりではなく、それを自分の言葉で整理するというプロセスを経る。これがメモを活かすうえで重要なプロセスである。
これを学べただけでも、この本を読んだ価値はあると思う。