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読んだ本の感想

神・文章術:フミコフミオ 著の感想

ブログを書く人のことをブロガーと言います。そのブロガーの中でトップに居る数名の人たちの中に、この人は絶対入っているよねって神とも呼べる存在の方がいます。

その神が書いた文章術の本「神・文章術」。

神の足元に触るつもりで読んでみました。

神・文章術について



タイトル 神・文章術
著者 フミコフミオ
ページ数 262ページ
発売日 2021/12/16
出版社 KADOKAWA

誰でも、簡単に・・・

多くの人々の心を動かす文章がスラスラ書けるようになる!
自分だけの独自の世界観を演出することができる!
オリジナルな物語がつくれるようになる!
書くことであらゆる悩みを解決できる!
SNSの反応率がめちゃくちゃ上がる!

そのための技術を、これ1冊にまとめました。

著者 フミコフミオ

1990年代末からネット上に文章を発表し始め、食品会社に勤務する普通の会社員でありながら、著名人をおさえてブログの読者登録数はトップクラスを誇る。世の中の理不尽さを呟くツイッターは、賛否両論を巻き起こしながらもバズり、ネットニュースで取り上げられる。「書くことで平凡な日常を特別なものに変えられる」を信条にネットに文章を書き続けている。目標は、誰もが他人の目を気にせず自分の言葉で語れるような真の自由があるネット社会の実現と、普通の人がブログやSNSに書くだけで充実した人生を送れるようになる土壌をつくること。

神・文章術の感想

ブログを書くとなると、この人のことは誰でも知ってるよな…ってレベルのブロガー、フミコフミオ氏。もう背中なんて見えないレベルで遠い存在の雲の上の上の存在のような人です。

そんな人が書く文章術ってなると、ブログを書くものとしては知りたくて仕方がないわけです。

少しでも神の存在に近づけたらな…と思って読みました。

 

そこに書かれていることをざっくりまとめるとこうです。

  • 準備をしよう→「書き捨て」
  • 自分の思っていることをまんま書く
  • 物語りにしよう

こんな感じだと僕は認識しています。人によってどこをピックアップするのかは違うと思いますので、僕はその部分を重要ポイントだよな…って思ったんです。

そして、それを実現するためにはとにかく自分を掘る、自分を知るってことが大切だし、他人の評価、他人の目なんてどうでもいいやんってマインドでやりなさいって話なのです。

前者の自分を掘る・自分を知るは確かにそうだよな…って思うんですが、どうやら自分は他人の評価や他人の目を捨てきることはできそうにないです。今の自分にはきっと無理です。読んで面白いと思われたい、読んでためになったと思われたい。そういう欲に囚われています。

これを知ることも自分を知るということなのかもしれません。

 

で、この本を読んでからフミコフミオさんのブログをちょっと読んでみたんです。

delete-all.hatenablog.com

本で書かれていることが実際にご自身のブログにどう反映しているんだろう?って思って。逆かな。本当にこのスタンスでブログを書いているのだろうか?という感覚で見に行きました。

直近のブログ記事にまず圧倒されました。

仕事のことを書いておられるのですが、その文章量もさることながら、個人的な体験をもとにしてリアリティのあるまさに物語として仕上げておられて。当然ながらいいねもブックマークもつきまくり。

 

では、思いっきり遡ってみてブログ開設当初はどうなんだろう?ってことで見てみると、やはり駆け出しのころはそれほどでもない。おそらく数百文字程度しかない文章量の記事が、週に1回ぐらいの頻度で更新されている程度。

でも、下ネタを全開に出しているので、人からよく思われようというよりも、自分をさらけ出すことを優先しているというスタンスはこのころからあるんだな…と実感しました。

自分のブログはそこまで自分をさらけ出せていない。そういう意味では、20年前の駆け出しのころからすでに周回遅れぐらいの位置に自分は居るのか…と悲しくもなりました。

勝てるとも思ってないけど、こうも負けていたのかという現実。天才と凡才の差はこうもあるものなのか…と。

 

いや、本の中にはこうも書かれていたな。自分の世界観を構築することが大切だ!と。

世界観を構築するためには自分を掘り下げ、言葉にして表現することを積み重ねていくしかない。そのための書き捨てであり、ブログなのだと。その言葉を信じるなら、今の自分が勝てないのは単に量が足りてないだけだ。

うんそうだ。きっとそうに違いない。そう言い聞かせて、自分を奮い立たせながらこの記事を書いているわけです。

 

改めて、自分はなぜブログを書くのかとなると、自分の思ったこと、感じたことを表現し、それで誰かを楽しませたい、面白いと思わせたい、役立ったと少しでも思ってもらいたいと言う欲があります。

ここを捨てるのは無理だとしても、他の部分でまだまだ未熟だよなってことはこの本を通してよくわかりました。

 

そういえば、下ネタとかを書く人なので本もおふざけが入っているのかな?と思ったら、まあまあ真面目に自己啓発の本だし、悩みを解決するための方法論でもあるので、そこにも驚いたよな…ってことを今ふと思い出しました。

でも、このくだりをどこのねじ込めばいいのかわからないので、最後に蛇足のようにくっつけてこの記事を終わりたいと思います。

自分らしいブログを書きたい人にはお勧めだけど、神との差に圧倒されてしまう危険性があるので、その覚悟がない人にはお勧めできない一冊です。