投資をしていると、色々な情報を総合的に判断しなきゃいけないんだな…ってことがわかる。
そういった知識がないので自分にはその情報が意味することが何かわからないのですが、中でも指標についてはイマイチわからないものが多い。こういった指標系の理解を増やすことが大切だってことで、そのあたりを集中的に勉強しようと思っている。
その指標系の知識を増やすための一歩目として手に取ったのが「図解「PERって何?」という人のための投資指標の教科書」。
よくテレビにも出ておられる小宮一慶さんの書かれた本で、過去に小宮さんが書かれている著作を読んだ時のことを思い出すと、基本的なことを分かりやすく書く方という印象なので、この本もきっとその印象通りだ!と信じて読んでみた。
その備忘録兼感想として。
書籍「「PERって何?」という人のための投資指標の教科書」について
著者 | 小宮一慶 |
発売日 | 2018/1/23 |
ページ数 | 273ページ |
「PERって何?」という人のための投資指標の教科書の概要
「ヤマ勘投資」で損しないために最低限これだけは知っておきたいという重要指標を厳選し、その読み方・活かし方を徹底的にわかりやすく解説。PER、PBR、EPS、ROE、ROA、配当性向、配当利回り、買い残・売り残、シャープレシオ……新聞やWEBでよく目にする投資指標を解説しつつ、「アマチュアがプロに勝つための王道の投資術」も指南。重要な指標が1冊で学べる本! これを読まずに投資を始めるべからず!
「PERって何?」という人のための投資指標の教科書の要点と感想
経済は数値で読み取れる…かも
経済全体の流れを把握して…ってのが投資で大切ではあるが、その経済の流れを読むための指標や数値が揃いに揃っているんだなってのが、この本全体を通して感じたこと。
突き詰めていけば奥が深く、学べば学ぶほどよくわからんってなるものなのかもしれないけど、今の感覚としては、数値や指標を見ればある程度を把握できるものなんだなという感想。
とはいえ、一度見た程度では覚えきれないので、覚えて使いこなすためには何度も何度もその指標に触れて、その指標を基にして考えることが大切なんだろうなと思う。
さりとて指標を理解することが楽しい
指標や数値は多くあるが、それぞれの持つ背景や意味を理解しないと混乱してしまうだけだとも思う。
幸いなことに高校時代に取得した簿記2級レベルの知識があるので、帳簿周りはイメージできるが、経済指標に関してはどっちがどうだったっけ?みたいなのがあったり、似ているものがあったりで、イマイチ把握しきれていない。
それでも、例えばなんでアメリカの製造業の購買担当者の景況感を示す数値が重視されるのかなどの、今までなんとなく聞き逃していた指標についての理解を深めることで、そういう事か…と理解できる範囲がぐんと広がった。
指標に理解が増すと、経済の動きがわかりやすくなって本当に面白い。
資金と時間が豊富な投資スタイルにはピッタリ
経済の流れを読み、企業を分析し…とこの本は投資を考えている人に向けて書かれている本ではあるけど、全体的には長期投資スタイルを想定して書かれていると感じる。
恐らく短期取引だけが狙いの人には不向きな一冊かもしれないが、それでも経済全体の流れを読めるのか読めないのかでは投資をする上での思考の幅や深さが違うし、思考の幅や深さの違いは、そのまま投資の結果につながってくるとも思う。
ただ、自分は長期投資を想定していないんよな…とか思ったり。でも、自分の性格や考え方を客観的に見ると長期投資のほうが良いんだろうな…とも思ったり。
卵が先かみたいな話かもしれないが、長期投資を想定した知識が増えれば増えるほど、おのずと自身の投資スタイルが長期投資寄りになっていくのを感じている。
てなわけで・・・
経済指標などの指標の知識を得るために手に取った一冊として、このチョイスは間違ってなかったと思う。
指標ってめちゃくちゃようけあるな…全然知らんやんってのが分かっただけでも収穫だと思っているし、差し当たって見るべき数字もなんとなくわかった。
おかげで銘柄選びがちょっと楽しくなった。買うお金があれば買っているだろうなって銘柄も見つかった。
そういう意味では良い本に出合えたのだと思う。