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読んだ本の感想

好きなものを「推す」だけ。共感される文章術:Jini 著の感想

好きなものを推す。いわゆる推し活。

この推し活こそが文章を書く上での中心にあり、未来を変える原動力だよってことを、有名ゲームブロガーさんが自身の経験を踏まえてくれている本「好きなものを「推す」だけ。共感される文章術」を読んで思うことをまとめました。

好きなものを「推す」だけ。共感される文章術について

タイトル 好きなものを「推す」だけ。共感される文章術
著者 Jini
ページ数 224ページ
発売日 2020/5/1
出版社 KADOKAWA

営業、プレゼン、面接、人間関係、SNS、全部に効く「推す」技術全公開。

本書は「推す」ことをテーマにした世界初の本。
好きなモノ、コト、ヒトについて、「どこがどう素晴らしいのか」を上手く言葉化できる人は、人生のあらゆる面で成功することができます。

著者 Jini

ゲームジャーナリスト、批評家、編集者。2014年にブログ「ゲーマー日日新聞」を立ち上げ、2500万PVを達成。noteにて有料マガジン「ゲームゼミ」を開設し、フォロワー24000人突破。ゲームメディアの副編集長を務めつつ、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』にもレギュラー出演。魅力的なゲームを各地で「推し」ながら、ゲームの文化的価値を研究している。

好きなものを「推す」だけ。共感される文章術の感想

この本を手に取った理由はなんだろう?って振り返ると、”ブログに何を書けばいいのかがわからない”という悩みに直面しているということがあった。

そう。ブログに何を書けばいいのかわからないんです。

今こうして本を読んだ感想を書いています。これを一歩踏み込んで「これを書きたいのか?」と自問自答すると「うーん…」となる自分がいたんです。書きたいのか?と言われると書きたいとまではいかない。

いや・・・ちがうな・・・書きたいとまではいかないけど、書くのが好きだし、なんとなく本を読んだ感想を書くとウケがいいらしいから書いている。そんな感じで書いていた。

でも、それでいいのか?という自問自答をしている時期だったので、この「好きなものを「推す」だけ。共感される文章術」というタイトルを見た時に!?となり、すぐに手に取りました。

著者はゲーム系ブログとして立ち上げから4年で2500万PVを達成し、その実績を糧にラジオに出演するなど、ブログによって人生が変わった方でもあります。その背景にあるものや、なぜそうしたのかという部分について書かれているのがこの本です。

その本を読み終えて数日たった今、その感想文を書こうとしています。

 

率直なところを言いますと、個人的には前半部分がとても役立ちました。自分の悩みの答えを出す上でとても良き補助線として導いてくれたと感じています。

何かを伝えたいという気持ちにはいろいろな種類があれど、相手に伝えるべきで相手も受け取りたいと思えるポジティブなものは、突き詰めれば「推す活」になるんだよな…ってこと。その答えを提供してくれたようにも思っています。

僕は本を読むことが嫌いではないけど、本を読むのが好きで仕方がないって人ほどではないとは思っている。本を読んで「そっか!」とか「なるほど」という知的な驚きを得られた瞬間が好きで、それを誰かに伝えたいと思っている。

この”好きなものを「推す」だけ。共感される文章術”の場合、伝えるとは推し活なんだよってメッセージは自分にポジティブな驚きを与えてくれたので、これを伝えたい。そういう思いで書いています。

あなたが「なるほど、伝えるとは推し活なのか」ってことを一瞬でも認識してくれれば、もうそれだけで伝える側として成功だと言えるとすら思っています。

 

その学びを得ることができただけでも本の代金は回収できたし、こうやって行動に反映させているのですから、自分を変えてもくれていますので、本に投資した時間とお金以上のメリットが得られる可能性もあるわけです。

では推し活として文章を書くには…という部分でその手法が書籍の後半に書かれていて、これは逐一ピックアップするわけにはいきませんので割愛しますね。興味がある方はぜひ買って読んでみてください。

 

僕はこの「伝えるとは推し活」という考え方は、結構”何を伝えるのか”と言う部分の核心をとらえているような気がするんです。

例えば、子育てブログを運営している人が伝えたいことは何か?となると、それは自分の子供の一挙手一投足であるはずで、もうそれは子供を推しまくっている推し活です。

料理ブログなら料理の推し活だし、映画ブログなら映画の推し活です。

 

何もブログに限らず、会話でも同じことが言えると思います。彼氏や彼女の事をやたらめったらと話すのは、内容の良し悪しにかかわらず推し活なわけです。

因みに、アイドルを推すことが恋愛と近い位置に捉えられがちなのが、恋人を推す熱の別ルートとしてアイドルが用いられているためじゃないかな?とも思っています。

推したい恋人がいないからアイドルで、恋人の中にはない部分を推したいのでアイドルで、そんな感じで推したい熱の別ルートなのかな?とか思ったりしています。

 

話が横にそれてしまいましたが、熱量を持って伝えたい事って結局は”推し活”なんじゃないかな?ということでとらえると、色々と見えてくる答えがあるんじゃないかな?と思ったりします。

そして、熱量を持って伝えることによって、相手の心に響き、それが伝播し、ムーブメントになったり、注目される発信者になったりするのだとも思います。

 

ブログに何かを書くのかについて書かれている本ではありますが、一歩引いて俯瞰的に見ると、自分が好きな事、興味があることをガンガン表現していけ!ってことを伝えている本だと思うし、そういう発想はこれからの時代に必要なんじゃないかな?なんて思います。