超読書メモブログ

読んだ本のまとめと感想

コミュ力が足りないと感じるのは自分自身の魅力がないから

コミュ力を身に着けたい!

そう思うのは人として魅力がないからだし、コミュ力を身に着けるとは自分自身の魅力を高めるってことに他らなないよってことを教えてくれる本。

「最強のコミュ力のつくりかた」について

タイトル 最強のコミュ力のつくりかた
著者 鈴木 祐
ページ数 253ページ
発売日 2024/4/28
出版社 扶桑社

あなたの言葉が伝わらないのは、
あなたに人としての魅力が欠けていたからだった!

著者 鈴木祐 について

1976年生まれ、慶応義塾大学SFC卒。16才のころから年に5,000本の科学論文を読み続けている、人呼んで「日本一の文献オタク」。

大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌などに執筆するかたわら、海外の学者や専門医などを中心に約600人にインタビューを重ね、現在は月に1冊のペースでブックライティングを手がける。

「最強のコミュ力のつくりかた」の感想

急所を突くなんて酷い本です。

だって、この本の言いたいことは、「コミュ力を求めるあんた、人間性おわってるだけでは?」だからね。わいのことやんけ!と。

実際にコミュ力を左右する3要素として本のメインテーマとして掲げているものが言いたいことは、明らかに人間性おわってるんだよってことだし、俺のこと・・・?だしね。

  • 嘘が多い
  • 感情が幼い
  • 性格が悪い

だからコミュニケーションがうまくいかない。

「…そうっすね」と心の中で同意する声も弱弱しく小さくなるぐらいに、自分のことを言い当てていてつらい。

コミュ力がないのはお前がやなやつだよと伝えてくれている

これは僕という人間のフィルターを通して思うだけなんだとはおもうが、本で書かれているコミュ力のない3特徴を有する人間は、突き詰めると、1つの特徴に集約する気がする。

  • 見栄っ張りでかっこつけ

そういう人間性を持つ人間ほどコミュニケーションは上手くいかないのでは?と。

あー…それって俺だよなと。

 

恥をかきたくない、失敗したくない、負けを認めたくない…だから、ごまかす。ごまかすために小さい嘘を重ねる。そうしてしまうのは、自分自身の感情が幼いからだとすれば説明がついてしまう。

自分をダメなとこ、失敗や欠点を受け容れないために誠実にならない。

そんな奴って性格が悪いよね?ってことだしね。

結果嫌われるよね、だから人間関係がうまくいってない。

それをコミュ力でなんとかしようってのも、結局は”見栄っ張りでかっこつけ”な人間らしい発想だもんね。(いや…書いてて泣きそうになるわ)

 

でも、俺ってそういう人間だよってことを本を通して見せられた気がしてならなかった。

じゃあどうすればいいのか?という処方箋も併せて出してくれている本なので、それは非常に参考になるが、読み終わった今、自分の中に残っているのは本書を通してずっと感じる「コミュ力的なスキルを求めるのは、お前が嫌な奴だからだよ」と言わんばかりの強いメッセージ。

嫌なやつが、コミュニケーションスキルをどれだけ身に着けてもなんも変わらんよ!

そう説教された気分でいっぱいになっている。悲しいような、悔しいような、でもうれしいような。恥ずかしいような。いろいろな感情が混ざっている。

矢沢永吉さんのスタッフ論

そういえば、先日見た動画で面白い話があった。

www.youtube.com

歌手の矢沢永吉さんは、ライブとレコーディングで使いたいスタッフは変わるという話。

「俺と全然そりが合わない、あいつ嫌いだなってやつ。でもバチって弾いてくれるならレコーディングはOK。でもライブは無理。ライブは好きなやつと一緒じゃないとダメ」

www.msn.com

レコーディングは人間性はあまり気にしない、腕があってバチっと決めてくれたらそれでいい。でもライブはそうはいかない。ずっと行動を共にするので、イヤな奴だと耐えられない。だからライブは腕より人間性を大切にする。

 

キャリアとしてはどちらが正解ということはないかもしれないが、人づきあい、人間関係という視点でみれば、行動を共にしたいのは人間性のいい奴であるということ。頭が良いとか何かが上手いとかよりも人間性。一緒に居て面白いかどうか。

それはつまり、コミュ力って人間性だよな…この本で書かれていることと共通しているよな…なんてことを思い出したりもしました。

コミュ力とは?を書き換えるのにおすすめ

コミュ力を身に着けたいと思ってこの本を手に取った人は、そこでどう感じるのか。意外とそこに人生の小さな分岐点があるようにも思う。

自分の事をどう書けばいいのかとても難しいけど、10年前の自分がこの本を読んだら「コミュ力の本ちゃうやん」とか「俺はこの3要件に該当してない」と本気で思っていたと思う。

経験し自覚することが増えたことで、「あ、俺のことを書いてるわ」と感じれるようになったと思う。

そういう意味では感情は少し成長したのかもしれないけど、見栄っ張りな自分が残り続けているので、全然ダメですが。

 

それを通して思うのが、これを10年前に読んで、理解し、そこで方針転換できていれば人生は全然違うものになったんじゃないかな?ということだったりする。

”人生”と掲げてしまうとちょっと大げさかな…。

でも、理解し自覚し、ちょっと改めるだけでもそこから進む方向が変わるので、結果は大きく変わっていると思う。

小手先のコミュ力じゃなく、ちゃんと人間性を磨こう。

本気でそう思えていたら、全然違う人生になっていると本気で思う。

 

そういう意味では、コミュ力を身に着けたいと思っている人で、コミュ力とは何かを根本的に理解するためにはお勧めしたい一冊。